新潟その3

今回初訪問のワイナリー、

ドメーヌ・ショオさん。

 

造り手の小林さんはとにかく明るく、ワイン大好きなのが勢いよく伝わってくる方。

 

気さくな話し方で、カジュアルかつアバウトな雰囲気をかもし出しながら、ワイン造りの話となるととことんこだわる理系の顔も見えます。

 

今リリースされているアセンブリ・ルージュは、ベリーAとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドだそうですが、その比率や樽の仕込み方法なども、思いつく限りのパターンを順々に全て試していき、そのうえで「これがベスト!」という比率にされたとか。

 

「気の遠くなるような作業ですね」と言うと

「途中でもうどこまでやったか判らなくなっちゃったりとかしてさー、また戻ってやり直したりして」なんて。

 

和食が好きで、魚が好きで、

そういった日本の食卓に合う飲み飽きないワイン、

そしてそういった出汁の風味にも合う旨みのあるワインを造りたいとか。

「なるほど、新潟お魚美味しいですしね」というと

「そうそう、平目の昆布締めと、なんて旨いし」

 

楽しそうにフランクに、しかしこちらの質問を聞いているときの目は真面目で、丁寧に質問に答えてくれ、試飲しながら海外の好きな生産者さんの話などで盛り上がったりしているうちに、あっというまに2時間経過。

 

実はまだランチの前だったのに既に時計は2時をまわり、名残惜しいながらお礼を述べて慌てて後にしたのでした。(食い気に負けました・・・)

 

まだ新しいワイナリーなので自社の畑は若木が多く、

今は購入したぶどうからのワイン造りがメインですが、

今後が益々楽しみな話をひとつ。

 

ワイナリーの正面にある畑には現在、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが混植されており、その比率は好きなボルドーワインのひとつ、シャトー・ムートン・ロートシルトと同じとか。いつか「ハコニワ」という畑名で、混醸するつもりだそう。

もちろん砂地のその畑で、果たしてどのようなワインが出来るのか今からとても楽しみで、今後目が離せないワイナリーがまたひとつ増えたのでした。