銀座三越のイタリア展 その2

古代ローマにおける代表的な調味料ガルム。イワシや鯖のような脂肪分の多い魚を内臓ごと塩漬けにし、天日にさらして発酵させ、液体にした魚醤の一種と言われています。

 

ワインの保存にも使われていたアンフォラという陶器の入れ物に入れて保存されたとか。当時地中海沿岸のいたるところで大量生産されたそうです。(よって現在の南仏のあたりでももちろん使用されたわけです)

 

ローマ時代の美食家アピキウスが残したと言われる(実際にはあとから多くの人間が書き足したり手を加えたという説が有力)様々なレシピのなかにも、野菜料理から魚料理、肉料理に、もちろんソースにも、と非常に多く登場しています。

 

もちろん当時は既にワインがありますから、

この調味料を使った料理とともにワインを飲んでいたわけです。

 

しかし魚醤と言われるとナンプラーや日本だとしょっつるなど、

どうもアジア料理の風味をイメージしませんか?

 

いったいどんなものだったのか、ずっと気になっていたのですが、

このイタリア展で販売されていました。

コラトゥーラ・ディ・アリーチ。

シチリアで造られているものだそうです。

今でもあるんだ、とちょっとびっくり。

 

 

もちろん当時のものよりも製法も進化し、

正確にはガルムとは違うのですが、

それでも当時の雰囲気を少しでも垣間見ることが出来るのかもしれません。

 

さて、気になる味わいは?

週末にでも試してみようと思っています。