世界の酒とチーズフェスティバルにて

少し前にこちらでお話した、大丸東京店で開催中の催事に行ってまいりました。

 

金曜日、土曜日と見てまいりましたが、平日はまだゆっくりと試飲ができますが週末ともなると相変わらず大混雑です。

 

全て試飲は色々な意味で限界があるので(時間も身体も)気になるものをピックアップしながら。

 

各社インポーターさんがブースを出している形式ですが、それに伴い会場内おおまかにワイン産地ごとに分かれています。

今回試飲した中で特に気になったものをご紹介。

 

一番印象的だったのは、ポルトガルワインを多く扱うインポーターさんのブース。

最初に目を引いたのはカザル・ド・パソ・パドレイロが造るアフロス・ローレイロ・ヴィーニョ・ヴェルデ2012。品種はローレイロです。

ちなみにアフロスはアフロディーテのことで、なのでラベルも泡が立ち上っていく様子を表しているとか。写真はありませんが洒落たラベルです。

 

実は以前銀座のとあるポルトガル料理屋さんで頂いたことがあり、

ヴィーニョ・ヴェルデといっても軽やかなだけでなく

洗練された味わいが印象的でした。

帰宅後すぐに調べたのですが、どこも品切れで購入出来ず。

なのでラベルを見るなり

「あーーーっ!これ試飲させてくださーい!」

となったわけです。(スタッフの方、私の勢いにちょっと驚き気味)

 

お話を伺うと、このヴィーニョ・ヴェルデはこちらのインポターさんしか仕入れておらず、2月にリリースして日本に入るのは3月、入荷数は多くないため、だいたいこの9月、10月とイベントを行うとそれで在庫がなくなってしまうとか。(あとは飲食店さんが購入しているそうです)貝のワイン蒸しなんかと楽しむと最高ですよ。

 

そして今回の写真になっているのが、同じインポーターさんのブースにあった

スイスのシャスラ。

 

ドメーヌ・ラ・コロンブ フェシー・ルブレ2011

日本では普段なかなか美味しいシャスラに出会えることは無いように思うのですが、いかがでしょうか。スイスは国内消費がほとんどですし、なんといってもどちらかといえば線の細い繊細な品種なので、長旅も難しいのかもしれません。

だから正直あまり期待しないで試飲したのです。

 

しかしこちらのシャスラは。

全体的には細身ですが、葡萄がちゃんと熟したようなふっくらした果実味とアルプスの近くであることを感じさせる細かい酸もあり、シャスラの良いところが感じられます。そしてなんといっても余韻が美しく、優しく長く続きます。

自己主張の強いタイプではないので、こういった試飲会ではちょっと目立たないかもしれませんが、繊細な風味を好む日本人には本来好まれる味わいではないでしょうか。

そう、しみじみ美味しいタイプ。

 

どうやら注目の造り手さんで、ヴィオディナミによる栽培だそう。

9月に来日されていたようですね。大阪に。

ああ、お会いしてみたかったです。