基本的にワインとの出会いは一期一会だと思っています。
もちろん一般に販売されているワインであれば、また同じワインを飲むことが出来る時もあるかもしれませんが、全く同じ味わいであることはありえません。
それはそのワインの状態だけでなく、
ワインを飲む自分のコンディションやシチュエーションまでもが全く同じとは限らないからです。
体調や気持ちのコンディション、一人なのか誰かと一緒なのか。
味覚とは実際の味わい以外の要素の影響を大きく受けるものですから。
とはいえ、そんな物理的なことは別としても。
とっても美味しいと思ったワインに出会った時、
例えばレストランで、試飲会で。
欲しい!と思って探すわけです。
もちろん見つかればラッキーなのですが、
時として見つからないことも多くあります。
今回のこのワインも、然り。
オザミグループが経営する、上野のヴァニュルスさんにて。
VDTフィンカ・エスパルタル BP2010、造り手はメンダール。
スペインカタロニア地方のワインです。
品種はこの地方の土着品種で、
すみません、ちょっと記録漏れです。
初めて聞く品種でした。
日頃ワインを目の前にすると、それが食事の場であっても
最初のひとくち目はついつい分析する姿勢から入ってしまいがちな私。
ワインの状態や、味わいの構成などを考えてしまうわけですが。
しかし時折あるのです。一瞬にしてそんな探索追求心がふっとばされ、
理屈抜きに「美味しい!」と感じるワインが。
どちらかと言えばピノ・ノワールやガメイ系の
赤い果実の味わいで、タンニンも穏やか。
決して複雑味云々といったワイプではありませんが、
無駄な力が入っていない自然な味わいです。
こういうワインは本当にプライベートのための
日常の自分のために持っていたいワイン。
しかし・・・どうやらもう売ってないのですよ、このワイン。
調べたところインポーターさんにも在庫はもうなく、
次回ヴィンテージ入荷の際は、このワインは取り扱いがないとか。
ああ、残念。。。
もちろん在庫があるうちにヴァニュルスさんに行けばありますが。
(品種確認しに、もう一度飲みに行こうかな・・・)
ちなみにこの造り手の他の種類であれば、
まだ販売しているお店もありました。
とりあえず、そちらも試してみようと思っています。
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