パリにて その3

前々回クリュディテをご紹介したオゥ・バビロンヌのステーキ、アントルコートのお話です。

 

アントルコート、フランスのレストランで最も目にする機会の多いメインデッシュですが、店によっても様々。

 

でもこちらのお店のアントルコートには

ちょっと唸らされました。

 

写真は一見、普通でしょう?

 

しかししかし、お肉にはオレガノがまぶしてあり

これが意外にも良い組み合わせ。

日頃オレガノってトマト系お料理とかシーフード料理とかにって

なんとなく固定観念ありませんか?(私だけ?)

 

そして添えてあるマヨネーズにはなんとアニスの風味がついて、

(そもそもステーキにマヨネーズというのも日頃無縁ですが)

これがまたオレガノと合わさると絶妙なのです。

 

こういった足し算の味わいというのは、

つくづくフランス的だなぁ、と思わされます。

そしてこのような料理の方が、

ワインも合わせる幅が広がりますよね。

 

日本に多い素材単発勝負のお料理の場合、

その素材そのものといかに合わせるか、ということで

ある意味とてもピンポイントのマリアージュになったり

ストイックにならざるをえない気がするのですが

 

色々な味わいや風味を足していくことで

複雑味や広がりを持たせていくという考え方であれば、

ワインもまたその料理に加えられたひとつの要素になるわけです。

 

そんなことを考えながら飲んでいたこの日のワインは

500mlカラフェのサン・テミリオン。

 

このお店はグラスワインやフルボトル以外にも

250ml、500mlのカラフェが赤白ロゼと何種類かあり

それもまた嬉しいところ。

注文すると可愛い陶器のカラフェに移してくれます。

 

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コメント: 2
  • #1

    tjm (日曜日, 15 12月 2013 12:38)

    お肉にオレガノ、マヨネーズにアニス、試してみまーす。居ながらにしてフランス気分になれるかな。

  • #2

    ensemble-wine (月曜日, 16 12月 2013 10:38)

    tjmさん、コメント有難うございます。

    スパイスは、それを使うだけで一気に異国の雰囲気となるので嬉しくなりますよね。

    香り高いワインと一緒にぜひ!
    フランスのワインはもちろんですが、
    個人的には香りが華やかなニュージーランドのピノ・ノワールなんかも合いそうな気がします。
    ああ、書いていたら試してみたくなってきました(๑´ڡ`๑)