年明け早々滅多にひかない風邪をひいて数日寝込みました。
熱と、胃にきたようで
食欲は普通にあるのですが食べた後に胃が痛くなるため、なんとなく箸も進みません。もちろんさすがにワインも飲みたい気分にもならない、なんて一年に一度あるかどうかの状態。
とはいえ、3日も経ち熱も下がれば食欲とワイン欲がふつふつと。
ワインが飲みたい、というよりもワインの香りや味わいに癒やされたい、という気分なのですが、まあ、なんと言おうと飲むことには変わりはなく、せめて一口だけでも・・・といそいそセラーを覗き、さて、こんな時に向いているワインはなんだろう、ふと考え込みます。(ある意味これも病気です)
あ、甘口なんて、どうだろう。
甘口のワインであればハーフサイズのものが多いですし、
開けてからも状態の変化がゆっくりですから、今日一口飲んで明日以降暫く楽しむのにはうってつけです。
それに甘味は人をほっと安らかな気持ちにさせますし。
それでは、とフランスで購入してきたロワールのシュナン・ブランという品種から造られている甘口ワインを選んでみました。
シノンでは有名なドメーヌのひとつ、クーリー・ディティユの造るアンタルディという禁断の甘口ワインです。
アンタルディはフランス語で「禁断の」を意味し、
その年の天候でたまたまぶどうに貴腐菌がついた年のみ造られるワインで、
ちょっと珍しいワインかも。
以前何度か飲んでいて、その優しい甘さときゅっと心地よい酸味を思い出しながら、
いいかもいいかも、とうきうき。
冷蔵庫でよく冷やして、いざお風呂あがりにグラスを口に・・・
「・・・うわっ、酸味強っ!!」
そう、ちょっと久しぶりのワイン(たかが数日ですが)
しかも病み上がりの身体だと、酸味がいつも以上に感じられるのです。
キュートな甘みのインパクトを上回る、上顎をどーん!と突き上げるような酸の存在感は、ちょっとびっくりするほど。
鋭い酸味は身体が弱っている時のほうが
どうやら敏感になるよう。
なんだか、弱ってる身体に鞭打たれる感覚でしょうか。
(ちょっと大げさ)
それに甘口ワインと呼ばれる残留糖度が高めのワインというのは
その甘さと味わいの良いバランスをとるだけのしっかりとした酸味を持っていることが普通です。そうでないと単に甘いだけでは、しまりがなくダレた印象にしかならないわけですから。
さらにフランスでも北の方に位置する産地ロワール。
その酸も切れの良い鋭さを持ちます。
今回得た教訓
「身体が弱っている時は酸味があまり強く鋭く無いワインがいいかも」
というより我慢したら?と言われそう・・・ですよねぇ。
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