そうこうしているうちに今回パリで購入してきたワインが続々と到着し始めました。
時差ボケに鞭打ちながら?気合を入れて挑んだ3日間の試飲会。
今回も多くの収穫がありました。
なんといっても今回一番面白かったのは
プロヴァンスのワインでしょうか。
プロヴァンスといえばロゼ。
そりゃもう、生産量の80%以上がロゼなのですから
その印象は当然です。
でも
それ以外プロヴァンスのワインといっても意外と知られていないのではないでしょうか?ひとくくりにプロヴァンスといってもいくつかの産地に分かれています。もちろん白も赤も造られています。
今回最大の発見ワインとも言えるのがこちら
プロヴァンスのパレツト。
日本ではあまり耳にすることはないですよね。
なんといってもたった43haほどの小さなアペラシオン、
これでは日本にはなかなか入ってきません。
生産量の問題もありますが、知名度もないので売れませんから。。。
さらにプロヴァンスといえば世界有数のヴァカンス地。
近くにはニースやカンヌがあるのですから
わざわざ海外に多く輸出しなくても、
美味しいワインは地元で消費されてしまうのです。
しかしパレットの魅力はそんな日本における希少性だけではありません。
未だに多くの土着品種が残っており、それらを用いた多品種ワインを造っているのも現在では珍しい産地といえます。
混植や混醸といえばオーストリアのゲシュミターサッツや
アルザスでも一部の生産者が行っていますが、
ここパレットの場合、その品種数がちょっとびっくりの数で。
私が今回お話を伺うことの出来た造り手さんのところでは、
白ワインで10種類、赤とロゼワインで15種類のぶどう品種が用いられており、今まで聞いたこともない品種もたくさんあります。
そしてももちろん、混植で混醸なのです。
それぞれのぶどうが織りなすハーモニーは賑やかで
単一品種で造られるワインのようなストイックさや緊張感はなく
大らかな味わい。やはりヴァカンスにぴたりのワインと言えます。
これ以外にも美味しいプロヴァンスワインを見つけてきたので、
近いうちにプロヴァンスワインを楽しむ会などもできたらいいなぁ、
と思っております。
だって関東は桜もはや終盤、
そうこうしているうちにあっという間に夏!
ロゼワインの季節になりますから。
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