困ったことに、いつもたいてい開催中の写真を撮るのを忘れてしまうことが多く、この混植混醸ワインの会の時はなんと10種類ものワインが並びましたし、もう気持ちもすっかりワインに集中しており、またしてもボトルを並べた写真を撮るのを忘れた次第。ああ、今度から皆さん「写真は〜?」と声掛けを、ぜひ。
今回登場したワインのラインナップはこちら。以下テイスティング順ですが、もちろん当日まずは全てブラインドです。
①エデルツヴィッカ―2013/メイエ・フォンネ
②ピノ・ダルザス2012/マルセル・ダイス
③レ・ルッビエ・フラスカティ・セッコ2013
/カサーレ・ヴァレッキエーザ
④レドマ・ドウロ・ブランコ2011/ニーポート
⑤ニュスベルグ・アルテ・レーベン2012/ヴィーニンガー
⑥プリムス2011/キンタ・ダ・ペラーダ
⑦ヴァン・ド・ペイ・フランシュ・コンテ・ルージュ2011
/ドメーヌ・デ・キャヴァロド
⑧パレット・ルージュ2009/シャトー・クレマッド
⑨シャトー・クローゼ2010
⑩ダン2011/キンタ・ダ・ペラーダ
そう、実は全てが混植混醸ではないのです。
まず①のエデルツヴィッカー。こちらは区画の違うぶどうを混醸したスタイルのエデルツヴィッカーをあえて選んでいます。混植ではないということですね。
そしてもうひとつ、⑨のボルドー。こちらも当然の事ながら違う区画の品種を熟成後のブレンドです。果たしてその違いが出るのかどうか?「後からブレンドされたものよりも、味わいにより一体感があるのかどうか」
というのが試飲のポイントでもありました。
また、どのような土壌構成のワインが用意されたのかも、予め明示しました。混植混醸ワインの特徴としてもうひとつ大きなポイントとなるのは、
「品種特性よりも土壌を含むテロワール特性を活かす」かどうかだと思うからです。
結果はかなり興味深いもので、今ここに全て書くのは大変なので、すみません、気になる方は又の機会にご参加ください。
いずれにしても確実に言えることは
単一品種のワイン(もしくはメイン品種が高い比率を占めるワイン)よりも、様々な品種がブレンドされたワインにはバランスの良さと同時に複雑さがあり、それが混植や混醸であった場合、さらに一体感が感じられると言えるのかもしれません。
写真はフランスはプロヴァンス地方パレットの赤。
なかなか日本では目にすることの少ないワインですが、
いや、これが素晴らしいのです。
13種類もの品種で造られるこのワインには、混植混醸らしい一言で言い切れない魅力が詰まっています。そして石灰質土壌ならではエレガントな特性も。熟成と共にトリュフの香りが出てくるこのワイン、2009年はそろそろ開き始めえたところ。造り手の方曰く、「トリュフ入りオムレツと最高!」
まだ試していないので、ぜひ今年の冬には試そうかと思います。
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