ポンテ・カネ訪問1

今回のボルドー滞在中にはポンテ・カネを訪問することが出来ました。なんというか、このシャトーは、個人的になかなか感慨深いというかなんというか。いや、別に大ファンだ、ということではないのですが(すみません)ただ、ワインにハマりだしてしばらくした頃に美味しいなぁ、と感じたボルドーワインのひとつでした。

ほら、左岸って格付けシャトーなどが並び、どこもブルジョアな香りが漂っているというか、ブランドとしてのワインが目立つというか、イメージわりとイケイケというか(すみません、勝手なイメージです)いや、もちろん全てのシャトーがそうだということでは全くないのですが、通常ボルドー左岸のワインと言えば、なんというか一般小市民の自分には迫力あるワインが多く、そして味わいも凝縮感、新樽、う〜ん、高そうな味わい、みたいな。

しかしそんな中にあり、しかも格付けワインであるにもかかわらず、どこか親しみやすい味わいではないでしょうか、ポンテ・カネって。

ワイン初心者の自分にも(今もさして変わらずですが)優しいワインだったのですよ。しかし、そこから少しワインを識り始めると、「優しい味わい」は「ちょっと物足りない」に変わり(これ人間にあてはめてみてもかなり似たような状況ってありますね)もっと「厳しさ」や「威厳」や「重厚さ」はたまた「華やかさ」などに心奪われたりしてしまうわけですよ。若い頃ですし。(いや、今でも若造ですけど)そんなわけで、しばし離れていたポンテ・カネなわけです。しかし今回訪れることになり、久しぶりに再会した次第。いや、ワインにですよ。なのでなんとなく感慨ひとしおなのです。

それで再会してみてどうだったかと、いや、なかなか良かったのです。

当時は判らなかった魅力再発見でもあり、また、この会わない間(飲まない間)に随分と成長(進化)していて、ああ、頑張ってるんだね〜、とその頑張りが嬉しくなるような。学生時代の同級生に久しぶりに再会した感じに近いような、と、だんだん何がなんだか判らなくなってきましたが、長くなったので続きは次に。

ちなみに写真のロバ2頭。名前はチック・とタックで、現在ポンテ・カネの作業要員です。彼ら以外に馬がいるのは有名ですが、今後は羊の放牧(放畑?)も考えているそう。そう、現在ヴィオディナミや有機栽培を取り入れているポンテ・カネには、なくてはならない二頭なのです。