静岡で天ぷらとワイン

少し前に静岡まで足を伸ばして天ぷらとワインの会を楽しんできました。お店は「すぎ村」さん。友人の知り合いだったこともあり、ワインの持ち込みをお願いした次第です(もちろん持ち込み料はお支払いします)すぎ村さんは日頃からワインもオンメニューしているだけあり、グラスもしっかりとしたものをご用意くださいました。今回はスペインの白ワイン3種と、イタリアを1本、そしてオーストリアを1本で天ぷらとワインの相性を考えてみました。(あと1本あるのはご参加くださった方の差し入れでボージョレのモルゴンです。)

店主の杉村さんより予てから「天ぷらは具材によってどのくらい水分を飛ばすかがポイント」というお話を伺っており、ワインもその観点で選んでみた次第です。詳しくは都内でもぜひ天ぷらとワインの会をしたいと思っているのでその時の楽しみにとっておいてください。


それにしてもすぎ村さんの天ぷらの繊細なことといったら!

それぞれの素材に合わせた衣、そして衣の付け方、そして揚げ方、とひとつひとつその丁寧さが感じられます。圧巻は穴子。

杉村さんいわく「自分も穴子の独特な臭いは嫌い。穴子のあの臭いは皮からでるんです。なので皮をぱりっと揚げてあげれば臭いは出ないし、食感もパリパリとして美味しく食べられます。」実際に頂いてみて納得、本当にその通りで、なんだか今まで食べていた穴子はいったいなんだったんだろうと。もし子供の頃から親に、天ぷらといえばこちらのすぎ村さん、というように連れてこられて成長していたら、おそらく他のお店では臭いや食感が気になってしまうでしょう。それくらい別物です。


そして本当にお腹いっぱい天ぷらを頂いたにも関わらず、油っこさとか、臭いとかが全く感じない食後の美しさ。鼻の奥に油の臭いが残ることもなく、ましてや服に残ることもなく、なんだかただお腹いっぱいの満足感だけが残るのです。ああ、こういう美味しさっていいですね。

次の日は店主の杉村さんお薦めの鰻屋さんに行ってまいりましたが、それがまた驚愕の美味しさでした。ではまた次回に。