ミュジニー1990

すっかり間が空いてしまい、年も変わってしまいましたね。なんだか今年は旅の多い年になりそうな予感で、それに伴い皆様にお伝えしたいことも増えそうなのですが、ますます筆が遠のきそうでもあり。。。出来る限り頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

 

昨年レストランポール・ボキューズで開催した「ミュジニー1990の会」の時の写真です。アンリ・ジローのマグナムで乾杯をして、その後はコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエのブルゴーニュ・ブラン2010、ミュジニー・プルミエ・クリュ2009、そしてこの日の目玉でしたミュジニー1990でした。ミュジニー1990は巷の噂ではまだまだ硬い味わいである、とのことで、一応お店の方には当日の昼過ぎくらいから抜栓をお願いしていました。

確かにまだ味わいに硬さはみられますが、香りにはさすがに熟成感がでておりました。

こういった偉大なワインの難しさは、「まだまだ開くのではないか」とか「もっと変化があるのではないか」「もっと美味しい時があるのではないか」という期待が大きく、実際にその複雑さからまだ何かが閉じ込められているような気配?も感じるため、「いったいいつが開け時なんだ〜!!」となることでしょうね。それにしても25年経過しても毅然、超然としたこの佇まいと併せ持つひやりとするような線の細さは、やはり独特です。

 

ちなみにブルゴーニュ・ブラン2010はもちろんまだまだ若く、その全貌は隠されていますが、そのうちに秘めたパワーはしっかりと感じることが出来ます。こんなに強さをもつブルゴーニュの白ワインは、もちろんモンラッシュは別として、そうは多くありません。そして単に強いだけではなく、同時に高貴さを併せ持つ点で、特に他のニュイの白ワインとは一線を画します。2010年というヴィンテージはますますそのキャラクターを際立ているようにも思えます。

ああ、数年後にもう一度飲んでみたいワインですが、もうなかなか手に入らないでしょうね。。