サンマモルワイナリー 3

醸造においてもしっかりと管理されたワイン造りを行っていらっしゃいました。名前を失念してしまったのですが、よく見かけるような風船のようなものが機械の中で膨らむスタイルではなく、内部がかたつむりのような構造をしたもので、ぶどうに余計な圧力をかけないようなプレス機を用いられているそうです。温度管理もきちんとされています。こちらでは基本的に甘口ワイン以外は加熱処理をされないそうですが、した場合でもすぐに冷やすことで加熱特有の重い味わいにならない、ということで、それを可能にしている最新機器を用いています。

 

また、日本にはこの1台しかないと思います、と仰っていたのがこちらのデンマーク産の成分分析器。

今までだと丸一日かかるほどの成分分析作業が、ワインを機械に入れて1〜2分で判ってしまうとか。すごい最新設備ですね。

 

樽に関しては、新樽率は1/4程度で4年使用で廃棄。

アメリカンオークやフレンチオーク、スロヴェニアンオーク、また内面にアカシヤを用いたものなどを使い分けているそうです。

醸造に関する最近のニュースとしては、現在瓶内二次発酵によるスパークリングワイン造りを計画されていることでしょうか。

醸造所の裏手で工事中のこちらではスパークリングワインの熟成庫を建築中です。品種構成を考えるとアルザスのクレマンなどが浮かびますが、果たしてどんなワインになるのか、今から本当に楽しみですね。