年末年始のワイン

あっという間に1月も終わろうとしており、例のごとく筆不精?なまま2017年もスタートです。

さて、1月のセミナーでお会いした皆さんにはいつも年末年始はどのようなワインを飲まれたか、そしてそれがどうだったのか伺うのですが、皆さんたくさん飲んでいるにもかかわらず、名前も味もあまり覚えてない、という方が多いものです。で、逆に私が聞かれたりするのですが、そんな時に答えていたのがこちらのワイン。

以前ボルドーのワインショップで購入したジェラール・ベルトランのマスカット・ロゼ2012。

スーパーで,それこそ5€もしたかどうかの安ワインです。でもマスカットのロゼなんて珍しい!と思い、しかも裏ラベルを見ると品種がマスカット・ハンブルグだそうで、わっ、更に珍しい!飲んでみたい!と思ったわけです。とはいえあまりの安さに、ちょっと不安な部分もあり、なんとなーく今まで開けずにいたのですが、ふと気が向いた次第。そしてこれがなんととっても美味しかったのです。

私な好きなタイプの、決してケバくはないチャーミングなマスカットの香り、そしてマスカット特有の上品なすっきり感と果実味。ほんの僅かに甘みがあり、それが思わず笑顔を誘うような、そんな味わい。

もちろん圧倒されるような偉大さとか迫力など微塵もありませんが、南フランスの青空の下ピクニックやBBQで楽しめたら、もしくは昼下がりのテラスでアペリティフに最高なワインでした。

それにしても価格のわりに、広がりが大きく、のびのびとしており、余韻もあり。。。そういえば、最近ある機会に頂いたルーマニアのマスカット・ハンブルグも気品有り、豊かな味わいでした。マスカット・ハンブルグ、今とても気になる品種のひとつです。

 

普通の晩御飯とするすると楽しめて、あっという間に空けてしまい、ああ、もう一本買っておけばよかった。。。と後悔した次第です。

こういう上質な日常ワインこそ日本では手に入らないものですね。