なんだかボジョレーの話ばかりしている気もしますが、少し前に自宅でのパーティーで2011のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーを開けてみました。
2011年のヌーボー、
要するに二年経過したワインです。
通常ヌーボーは新鮮さを楽しむと言われますから、まあ、なかなか一般的にはこういったことはないかもしれません。
ドミニク・ローランが造るこちらのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー、購入した翌年の春先に飲んだ時は、なんだかやけに派手というか賑々しいとうか、押しが強いというか、ボリューミーというか、濃いというか、そんな印象があったので、しばらく忘れてみようとそのままセラーに置いてあったものです。
これがびっくり、果実味も程よく落ち着き、ピノ・ノワールのようなちょっとお高くとまったようなニュアンスもなく親しみやすく、しかし上品な雰囲気に変貌しておりました。ベースは良かったのですね。
なんというか、学生の時はやけに派手な化粧をして賑やかだった女の子が、年を重ねて自然なメイクになり、落ち着きも出てきたら、まあ、実はきれいなお嬢さんだったのねって感じでしょうか。
美味しい美味しいと皆でするする飲んでしまい、後からラベルを見せると
「えっ!これボジョレーのヌーボーだったの?」
と皆さんに驚いてもらえたのでした。
良い造り手のボジョレーのヌーボーは、
初物を楽しむように飲むだけではなく、
ちょっと熟成させてみる楽しみ方もあるのです。
さて、今年も間もなくですね。
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