パリにて その3

ファラフェルは以前から好きで、滞在中1度はファラフェルのお店が多く集まるマレ地区に行きます。

 

最初の頃はファラフェル店のなかでも一番有名なラス・デュ・ファラフェルに行っていたのですが、一昨年その並びにあるキング・ファラフェルに初訪問してからは今はこちらがお気に入り。

 

まだ今はラス・デュ・ファラフェルよりも混雑し過ぎずゆったりと楽しめますし、味わいが全体的にラス・デュ・ファラフェルよりあっさりめで、私にはちょうど良い具合なのです。

だいたいにおいてファラフェルを食べたい気分の時というのは、

ちょっとフレンチに食傷気味になり野菜が沢山食べたい時なので、

さっぱりとたくさんの野菜が食べられればなお嬉しいわけです。

とはいっても程よいエスニックなスパイス感は楽しめます。

 

このイスラエルワイン、ガリル・マウンテン・ロゼは

以前からパリのエスニック料理屋さんではよく見かけるので何度か注文したことがあるのですが、料理とはスムーズに楽しめるものの、ワインだけで取り立ててどうということはなかったのですが(失礼・・・)今回のヴィンテージ2010は美味しかった!以前よりも栽培や醸造技術が進歩を感じさせる洗練された味わいになってきました。

 

驚いて裏ラベルもチェックすると、セパージュがまた面白い。

サンジョベーゼ79%、バルベーラ7%、ピノ・ノワール7%、グルナッシュ7%とサンジョベーゼをメインに様々なスパイスを効かせているような、

エスニック料理的なアッサンブラージュです。

 

不思議なのはやはり産地の風土なのか、

スパイスを使った料理と自然に合うこと。

 

セパージュの大半を占めるサンジョベーゼ、といえばイタリアを代表するぶどう品種のひとつ。ワインならキャンティでしょうか。

でも、例えばキャンティをエスニック料理に合わせようとは

私なら思いません。

鋭利な酸がスパイスや辛さとはぶつかりそうな気がするからです。

でもこのワインにはそんなところはありません。

 

バルベーラは同じくイタリアの品種としてサンジョベーゼとはともかく、

それにピノ・ノワールやグルナッシュがブレンドされているワインなんて、

そうはありません。

でもそれも含めてエスニック料理と見事にマッチするのでしょう。

 

残念ながら日本には入ってきていない模様。

今度渡仏の際は買ってきたいものです。

エスニック料理には大活躍しますから。