リースリング・リング・テイスティングにて

日頃リースリングだけを何種類も比較できる機会って、そうないのではないでしょうか。ワインショップでも、スクールでも、試飲会でも、あまりリースリングを取り上げることは、多くないですよね。なので毎年リースリング・リングが主催する試飲会は、なかなか貴重です。今回一番印象的だったのは、インポーターはラシーヌさんが扱っている、モーゼルのリタ・ウント・ルドルフ・トロッセンのシーファーブルーメ・リースリング2013。ペトロールはほとんどなく、瑞々しいりんご、蜂蜜のような香りが僅かにあり、香りも味わいも優しい、今までに飲んだことのないタイプの辛口スタイルのリースリングでした。近年、辛口のスタイルが増え、いかにもなミネラル感を強調するような、石や金属をイメージさせるような香りや味わいを強調する、ちょっとギスギスしたものも多い中、これはもっと自然体です。こういうリースリングもあるのだなあ、と考えさせられました。

 

同じくラシーヌさんが扱っている、モーゼルのアダムが造るホーフベルグ・トロッケン2012も美味しかった。お値段は5000円とちょっと高級ですが、酸の切れの良さと綺麗さが際立っていて、そこにとろける甘みが加わり、味わいを分析することも忘れ、思わず「わぁっ」と声がもれる味わいです。

 

それにしても様々なリースリングに触れたら、リースリングの会を開催したくなってきました。。。